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印刷とスキャン / / 1 分

印刷が止まらないとき、慌てず中止するための手順

印刷を開始したあとで内容の誤り、部数の指定ミス、不要なページの混入に気づいた場合は、パソコン側とプリンター本体側の両方から適切に中止できます。まずは印刷画面や印刷キューで対象ジョブを確認し、Windowsでは「設定」またはタスクバーのプリンターアイコンから、macOSでは「プリンタとスキャナ」またはDockのプリンターアイコンから削除するのが基本です。すでにプリンターへ送信済みで印刷が続くときは、本体の「キャンセル」「停止」ボタンを使います。ジョブが消えない場合は、用紙や通信状態を確認したうえでプリンターを再起動し、必要に応じて印刷スプーラーも見直します。本記事では機器を傷めず、余計な出力や情報漏えいを避けながら印刷を止めるための具体的な手順、失敗しやすい状況、予防策をまとめます。

印刷を実行した直後に、添付ファイルを間違えた、部数を多く指定した、個人情報を含むページを出してしまったと気づくことがあります。このようなときは、画面を閉じるだけでは印刷は止まりません。パソコンに残る印刷キューと、すでにプリンターへ送られた処理を順に確認し、状況に合う操作を選ぶことが重要です。特に共有プリンターでは、早めの中止操作が紙やトナーの無駄、意図しない文書の露出を減らします。

最初に確認したい印刷の進行状況

印刷のデータは通常、アプリケーション、パソコンの印刷キュー、プリンター本体という順で処理されます。そのため、どの段階にあるかによって有効な中止方法が異なります。印刷ダイアログでまだ「印刷」ボタンを押していない場合は、単に「キャンセル」を選べば問題ありません。一方、送信後は印刷キューを開いて対象のジョブを削除します。

数ページだけ出力された、またはプリンターの表示部に「印刷中」と出ている場合は、パソコンだけでなく本体でも停止操作を行います。ネットワーク接続の機種では、データが本体メモリーに一時保存されていることがあるためです。

状況主な操作場所優先する対応注意点
印刷指示の直後で、まだ紙が動かないWindows/macOSの印刷キュー対象ジョブをキャンセルまたは削除同名の文書が複数ある場合は時刻とページ数を確認する
すでに給紙・印字が始まっているプリンター本体と印刷キュー本体のキャンセル・停止後、キューも削除排紙途中の用紙を無理に引き抜かない
削除したのに「削除中」のまま残るパソコン、プリンターの電源通信を確認し、再起動してからキューを再確認電源を切る前に用紙詰まりやエラー表示を確認する
共有プリンターで他人の文書も並ぶ自分の端末の印刷キュー自分が送ったジョブだけを選んで削除管理権限がない限り他者のジョブは操作しない

Windowsで印刷ジョブをキャンセルする

Windows 11では、まず「スタート」から「設定」を開き、「Bluetooth とデバイス」→「プリンターとスキャナー」を選びます。使用中のプリンターを選択し、「印刷キューを開く」を押してください。表示された一覧から中止したい文書を右クリックし、「キャンセル」を選びます。複数の出力をすべて止める必要がある場合は、メニューの「プリンター」から「すべてのドキュメントの取り消し」を選べます。

タスクバーから素早く開く方法

印刷中は、通知領域にプリンターのアイコンが表示されることがあります。アイコンを選ぶと印刷キューを直接開けるため、設定画面をたどるより速く対応できます。ただし、表示されない環境もあるため、その場合は設定画面から確認します。

  1. 印刷キューで文書名、所有者、状態を確認します。
  2. 中止する文書を選択し、「キャンセル」を実行します。
  3. 一覧から消えたことを確認します。
  4. 印刷が続く場合はプリンター本体の停止ボタンを押します。
  5. 必要ならプリンターを再起動し、残ったジョブがないか再確認します。

キャンセルが反映されず、状態が「削除中」のまま変わらないときは、プリンターのオフライン表示、Wi-Fi接続、用紙詰まりを先に確認します。原因を解消して接続が戻ると、保留されていた削除処理が完了することがあります。

macOSで印刷ジョブを止める

macOSでは、印刷を開始するとDockにプリンターのアイコンが現れることがあります。このアイコンをクリックすると、現在のジョブ一覧が表示されます。中止したい文書の右側にある削除ボタンを選択してください。Dockにアイコンがない場合は、Appleメニューから「システム設定」→「プリンタとスキャナ」へ進み、対象プリンターを選んで「プリントキュー」を開きます。

「一時停止」と「削除」は役割が異なります。一時停止は出力をいったん保留する操作で、文書そのものを取り消すわけではありません。誤送信を確実に止めたいときは、対象ジョブを削除し、必要に応じてプリンター本体でもキャンセルします。

印刷キューから文書を消しても、すでにプリンター内部で処理が始まったページまで直ちに止まるとは限りません。パソコン側の削除と本体側の停止を組み合わせると、不要な出力を最小限にできます。

プリンター本体で中止する際の注意

多くの家庭用・オフィス用プリンターには、「キャンセル」「停止」「中止」などのボタン、または画面上の中止メニューがあります。印刷中の文書を即座に止めたい場合は、この操作が最も直接的です。機種によっては、ボタンを一度押すと現在のページだけを止め、長押しでジョブ全体を取り消す場合もあります。正確な操作は本体表示や取扱説明書で確認してください。

  • 用紙が搬送中なら、停止後に完全に動作が止まるまで待ちます。
  • 斜めに入った用紙や途中の用紙を、動作中に手で引き抜かないでください。
  • 「用紙詰まり」「カバーが開いています」などの表示があれば、画面の案内に従います。
  • コピー機能で印刷している場合は、コピー画面の停止操作が必要なことがあります。
  • 業務用複合機では、認証後に保留印刷を選んでいる可能性も確認します。

電源ボタンを長押しして強制的に止める方法は、通常のキャンセルが効かない場合の最後の手段です。印字ヘッドの動作中や紙送り中に電源を断つと、紙詰まりや次回起動時のエラーにつながることがあります。まずは本体の正規の停止機能を使いましょう。

印刷キューが消えないときの対処

ジョブが固まる原因には、通信切断、ドライバーの一時的な不具合、プリンターのエラー状態などがあります。いきなり設定を大きく変更せず、簡単な確認から進めると切り分けしやすくなります。

  1. プリンターの画面やランプを見て、紙切れ、紙詰まり、インク・トナー、カバーの状態を確認します。
  2. USBケーブル、LANケーブル、Wi-Fi接続を確認します。
  3. 印刷キューでキャンセルを再実行します。
  4. プリンターの電源を通常の手順で切り、30秒ほど待ってから入れ直します。
  5. パソコンも再起動し、印刷キューに残りがないか確認します。

Windowsで繰り返しキューが詰まる場合は、印刷スプーラーの状態が関係していることがあります。ただし、サービスの停止やシステムフォルダーの操作は、作業中の他の印刷にも影響します。会社や学校の端末、共有プリンターでは、情報システム部門や管理者へ連絡するほうが安全です。

誤印刷を減らすための設定と習慣

印刷前に数秒確認するだけで、キャンセルが必要になる場面は大きく減らせます。とくにPDFや表計算ソフトでは、印刷範囲、部数、両面印刷、カラー/白黒、用紙サイズを確認しましょう。A4文書をA3で出す、あるいは複数シートをまとめて選択したまま印刷するミスは起こりやすいため注意が必要です。

  • 最初は「1部」だけ出して、レイアウトと内容を確認する。
  • プレビューで総ページ数と印刷範囲を確認する。
  • 機密性のある文書は、可能であれば保留印刷や暗証番号付き印刷を利用する。
  • 共有プリンターでは、文書名に個人情報を含めない。
  • 不要なテストページや古い印刷キューを定期的に確認する。

印刷が始まった際は、パソコン側だけ、本体側だけと決めつけず、データがどこまで進んでいるかを見極めることが大切です。早い段階ならキューの削除、出力済みなら本体の停止、処理が固まったら接続とエラーの確認という順番を覚えておけば、多くのケースに落ち着いて対応できます。

参考資料

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著者について

Stefano Barcellos編集長

ジャーナリスト兼編集者。10年以上にわたり、テクノロジー、文化、日常生活について執筆している。