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印刷とスキャン / / 1 分

共有プリンターを迷わず使える状態にする

ネットワークプリンターをパソコンに追加する際は、プリンター本体がネットワークに接続されていること、パソコンも同じネットワークまたは接続を許可されたネットワークに参加していることを最初に確認します。本記事では、Windowsの「設定」から自動検出で追加する方法、macOSの「プリンタとスキャナ」から追加する方法に加え、機器が見つからない場合に有効なIPアドレス指定による登録手順を説明します。さらに、メーカー製ドライバーとOS標準ドライバーの選び方、テストページでの動作確認、社内共有プリンターで必要になる共有名や権限の確認、IPアドレスの変更を防ぐための考え方も整理します。無線LAN、LANケーブル、有線・無線混在の環境でも基本を押さえて、安全に印刷環境を整えるための実用的なガイドです。

ネットワークプリンターを追加すると、同じネットワークに接続した複数のパソコンから印刷できるようになります。設定は難しく見えますが、プリンターの接続状態、IPアドレス、ドライバーの三点を順に確認すれば、多くの場合は解決できます。ここでは家庭、小規模オフィス、社内の共有環境を想定し、WindowsとmacOSでプリンターを登録する実践的な手順を説明します。

追加前に確認する基本条件

パソコン側の操作を始める前に、プリンター本体が正常に起動しており、ネットワークへ接続済みであることを確認します。接続方式は無線LAN、LANケーブル、またはプリントサーバー経由の共有が一般的です。プリンターの操作パネルや設定ページで、接続状態とIPアドレスを確認してください。

  • プリンター本体にエラー、紙詰まり、インク・トナー切れの警告が出ていないこと
  • パソコンとプリンターが同じネットワークに接続されていること
  • 来客用Wi-Fiなど、端末間通信が遮断されるネットワークを使っていないこと
  • プリンターのIPアドレス、機器名、または共有名を確認できること
  • 組織内では、印刷権限や必要なドライバーについて管理者の案内があること

無線LANでは、2.4GHz帯のみ対応するプリンターも少なくありません。パソコンが5GHz帯に接続していても通常は同一LAN内で通信できますが、ルーターのゲスト分離機能やネットワーク分離設定があると検出できない場合があります。

追加方法を選ぶ:自動検出とIPアドレス指定

まずはOSの自動検出を試し、一覧に出ない場合だけIPアドレスを使うのが効率的です。会社のプリントサーバーで管理されている場合は、管理者から案内された共有パスを使用します。

追加方法向いている環境必要な情報注意点
自動検出家庭、小規模オフィス、同一LAN内通常は不要ネットワーク分離があると一覧に表示されない
IPアドレス指定自動検出できない場合、固定的に運用したい場合IPv4アドレス、機種名またはドライバーDHCPでIPが変わると再設定が必要になることがある
共有プリンター指定会社や学校のプリントサーバー経由共有名、サーバー名、アカウント権限管理者の設定やVPN接続が必要な場合がある

プリンターの「検出」と「印刷できること」は別の確認項目です。一覧に表示されても、適切なドライバー、印刷権限、用紙設定が整っていなければ正常には出力できません。

Windowsでネットワークプリンターを追加する

自動検出で追加する方法

Windows 11では、まず「設定」からプリンターの追加画面を開きます。表示名はWindowsの更新状況によって多少異なることがありますが、基本的な流れは同じです。

  1. 「スタート」から「設定」を開き、「Bluetooth とデバイス」を選びます。
  2. 「プリンターとスキャナー」を開きます。
  3. 「デバイスの追加」を選択し、検出結果が表示されるまで待ちます。
  4. 目的のプリンター名を選び、「デバイスの追加」を実行します。
  5. 追加後にプリンターを選択し、「テストページの印刷」で動作を確認します。

機種によっては、Windowsが標準ドライバーを自動取得します。両面印刷、給紙トレイ、スキャン機能、カラー調整などを利用したい場合は、メーカー公式サイトから対象機種・OSに対応したドライバーまたはユーティリティーを導入するとよいでしょう。

IPアドレスを指定して追加する方法

一覧に出ないときは、「プリンターが一覧にない場合」を選び、「TCP/IPアドレスまたはホスト名を使ってプリンターを追加する」を選択します。プリンターのIPv4アドレスを入力し、デバイスの照会を進めます。自動判別に失敗した場合は、メーカー指定のポート方式やドライバーを選択してください。ネットワーク上の一般的なプリンターでは、標準TCP/IPポートを利用するケースが多くあります。

macOSでネットワークプリンターを追加する

macOSでは「システム設定」の「プリンタとスキャナ」から追加します。AirPrint対応機であれば、同一ネットワーク上で検出された機器を選ぶだけで印刷を開始できることがあります。

  1. Appleメニューから「システム設定」を開き、「プリンタとスキャナ」を選択します。
  2. 「プリンタ、スキャナ、またはファクスを追加」を選びます。
  3. 表示された一覧の「デフォルト」からプリンターを選択します。
  4. 「使用」欄で「AirPrint」または機種に合うドライバーを確認します。
  5. 「追加」を選び、印刷ダイアログからテスト印刷を行います。

自動検出されない場合は、追加画面の「IP」タブを使います。アドレス欄にプリンターのIPアドレスを入力し、プロトコルは機器の説明書や社内指示に従って選択します。IPP、LPD、HP Jetdirectなどが使われますが、設定値を推測せず、メーカー資料または管理者の指定を優先してください。

ドライバーと印刷設定を適切に整える

OS標準の機能だけで印刷できても、機種固有の機能が利用できないことがあります。たとえば、複数トレイの選択、ホチキス留め、認証印刷、部門コード、詳細なカラー管理は、メーカー製ドライバーや専用ソフトウェアが必要になる場合があります。

ドライバー選択の考え方

  • 通常の文書印刷だけなら、AirPrintやOS標準ドライバーで十分なことがある
  • 複合機の詳細設定やスキャン連携が必要なら、メーカー公式ドライバーを確認する
  • 会社の複合機では、管理者が配布するドライバーと設定ファイルを使用する
  • 非公式の配布サイトからドライバーを入手せず、メーカー公式サポートを利用する

追加後は、プリンターのプロパティまたは印刷設定で、用紙サイズが「A4」になっているかを確認します。日本ではA4が標準的ですが、レターペーパーや別のサイズに設定されていると、縮小印刷やエラーの原因になります。必要に応じて、片面・両面、カラー・モノクロ、給紙トレイも既定値として設定してください。

テスト印刷と共有環境での確認

設定を終えたら、必ずテストページまたは短い文書を印刷します。Windowsではプリンターの詳細画面からテストページを印刷でき、macOSではテキストエディットなどの簡単な文書で確認できます。出力が成功したら、文字化け、余白、用紙サイズ、カラー出力、両面印刷の向きも見ておくと安心です。

社内共有プリンターの場合、パソコンから直接プリンターへ接続する方式ではなく、プリントサーバーを経由することがあります。この場合は、指定された共有名を使い、組織アカウントで接続します。社外から利用する際は、VPN接続が必要なこともあります。アクセス権がない状態で設定を繰り返すより、共有名と利用権限を管理者に確認する方が早い解決につながります。

見つからない・印刷できない場合の対処

プリンターが表示されない場合は、パソコンとプリンターのネットワーク情報を確認します。プリンター本体のネットワーク設定レポートを印刷できる機種なら、IPアドレス、SSID、通信状態を確認しやすくなります。

  • プリンターとパソコンを再起動し、数分待ってから再検索する
  • プリンターのIPアドレスを確認し、IP指定で追加してみる
  • Windowsの「プリンターとスキャナー」またはmacOSの「プリンタとスキャナ」から一度削除して再追加する
  • 保留中の印刷ジョブを削除し、印刷キューが停止していないか確認する
  • LANケーブル、無線LANの接続先、ルーターの端末分離設定を見直す
  • メーカー公式サイトで最新の対応ドライバーとファームウェア情報を確認する

IPアドレス指定で一時的に動いても、ルーターが自動割り当てするIPアドレスが変わると、後日印刷できなくなることがあります。継続利用するプリンターは、ルーター側でDHCP予約を設定するか、ネットワーク管理者に固定運用の方針を確認すると安定します。ただし、組織のネットワークで独自に固定IPを割り当てると重複障害を招くため、必ず管理ルールに従ってください。

参考資料

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著者について

Stefano Barcellos編集長

ジャーナリスト兼編集者。10年以上にわたり、テクノロジー、文化、日常生活について執筆している。