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性能を生かして、ゲームの引っかかりを解消する

高性能なCPUやGPUを搭載していても、ゲーム中のカクつき、数秒間の停止、入力遅延、フレームレートの急落は起こり得ます。問題は平均FPSだけでは判断できず、フレームタイムの乱れ、CPUまたはGPUの一時的な飽和、熱による性能制御、メモリー不足、ストレージの読み込み遅延、常駐アプリ、ドライバーの不整合、ゲーム内設定、ネットワーク品質などを切り分ける必要があります。本記事では、Windowsのタスク マネージャーやゲーム内オーバーレイを使って症状を観察する方法から、電源モード、表示同期、解像度、レイトレーシング、シェーダーコンパイル、SSDの空き容量、LAN接続までを体系的に説明します。やみくもに部品を交換する前に、再現条件を記録し、影響の大きい項目から一つずつ検証するための実践的な手順をまとめます。

CPUとGPUを上位クラスでそろえたPCでも、ゲームが一瞬止まる、視点を動かした場面で引っかかる、戦闘時だけ急に重くなるといった現象は珍しくありません。平均FPSが高くても体感が悪い場合、原因は単純な「性能不足」とは限りません。重要なのは、どの場面で、どのくらいの頻度で、何が同時に起きるかを観察し、設定・温度・ソフトウェア・記憶装置・通信を順に切り分けることです。

平均FPSでは見えない「カクつき」の正体

ゲームの滑らかさは平均FPSだけで決まりません。たとえば平均120FPSでも、通常は約8msで描画されるフレームの一部が40msや80msかかると、画面は明確に引っかかります。この描画間隔のばらつきがフレームタイムの乱れであり、一般にスタッターと呼ばれます。

まず症状を、常に低FPSなのか、一定間隔の小さなカクつきなのか、新しいエリアやエフェクトの初回表示だけで止まるのかに分けてください。原因候補と有効な対策は症状ごとに異なります。ゲーム内のパフォーマンス表示、GPUメーカーのオーバーレイ、Windowsのタスク マネージャーなどで、FPS、GPU使用率、CPU使用率、メモリー使用量、温度を同時に見ると判断しやすくなります。

最初に行う安全な切り分け

大きな設定変更やドライバーの入れ直しの前に、再現条件を固定します。同じセーブデータ、同じ場所、同じ解像度、同じ場面で確認すれば、対策の効果を比較できます。オンライン対戦ではサーバー状況も影響するため、可能ならトレーニングモードやオフライン場面でも試しましょう。

  1. PCを再起動し、Windows Updateとゲームの更新を完了させます。
  2. ゲーム起動前にブラウザー、録画ソフト、同期アプリ、ランチャーのダウンロードを閉じます。
  3. ゲーム内でFPS、フレームタイム、CPU・GPU使用率を表示します。
  4. カクつく場面を30秒から1分ほど再現し、数値と状況を記録します。
  5. 解像度や描画設定を一度だけ下げ、症状の変化を確認します。

設定を下げてもフレームタイムの大きな山が変わらないなら、GPUの描画負荷以外が疑わしいと考えられます。逆に、解像度やレイトレーシングを下げて大幅に改善するなら、GPU側の負荷、VRAM容量、冷却状態を優先して確認します。

負荷の出方から原因を推定する

監視値は単独ではなく、カクついた瞬間の組み合わせで読み取ります。GPU使用率が常時高いこと自体は異常ではありません。しかし使用率が高い状態で温度や消費電力が制限に達し、クロックが大きく上下しているなら、設定と冷却の見直しが必要です。

観察された状態主な原因候補優先して試す対策
GPU使用率がほぼ100%、解像度変更で改善描画負荷、VRAM不足、GPUの熱レイトレーシング・影・解像度を下げ、FPS上限を設定する
GPU使用率が低いのに一部CPUコアが高負荷CPUボトルネック、常駐処理、物理演算負荷バックグラウンド処理を止め、描画距離や群衆設定を下げる
移動・初回エフェクト表示時だけ停止シェーダーコンパイル、アセット読み込みゲーム更新後の初回起動を待ち、SSD空き容量とゲーム更新を確認する
数十分後から悪化し、温度が上がる熱によるクロック低下、冷却不足吸排気、ほこり、ファン設定、室温を確認する
オンライン時だけワープや遅延が出る回線混雑、Wi-Fi干渉、サーバー遅延有線LAN、他端末の通信停止、公式障害情報の確認を行う

Windows、ドライバー、常駐アプリを整える

OSやドライバーの状態は、性能の高い構成ほど見落とされがちです。GPUドライバーは新作ゲームへの最適化を含むことがありますが、更新直後に特定タイトルとの相性問題が出る場合もあります。症状がドライバー更新の直後から始まったなら、メーカーの公式手順に従って安定版へ戻すことも選択肢です。

確認したいWindows側の項目

  • 「設定」から電源モードを確認し、ノートPCではACアダプター接続時に適切な電源モードを選ぶ。
  • タスク マネージャーの「スタートアップ アプリ」で不要な常駐ソフトを見直す。
  • クラウド同期、ウイルススキャン、OS更新、ゲーム配信のダウンロードが動作していないか確認する。
  • 画面録画、オーバーレイ、RGB制御、ハードウェア監視ソフトを必要最小限にして比較する。
  • モニターのリフレッシュレートがWindowsの「ディスプレイの詳細設定」で正しく選ばれているか確認する。

複数のオーバーレイを重ねると、描画フックの競合や入力遅延につながることがあります。FPS表示や録画機能を使う場合も、検証中は一種類ずつ有効にするのが確実です。

温度、電力、メモリー、SSDを見直す

高性能PCは発熱も大きく、夏場や机の下の狭い設置場所では冷却余力が不足しやすくなります。CPUやGPUが保護のためにクロックを下げると、平均FPSの低下だけでなく、負荷が変動する場面でフレームタイムが乱れます。ケースの吸気口・排気口をふさがないこと、フィルターやヒートシンクのほこりを定期的に除去することが基本です。

温度は「危険な数値か」だけでなく、カクつきが起きる時刻にクロックと消費電力が急変していないかを見るべきです。負荷時の挙動を時系列で確認すると、冷却不足と単なる高負荷を区別しやすくなります。

メモリーについては、容量だけでなく使用量の推移を確認します。ゲーム、ブラウザー、通話アプリ、配信ツールを同時に動かし、物理メモリーが逼迫すると、Windowsはストレージへの退避を増やします。その結果、突然の停止が起きることがあります。ゲーム専用に近い状態で再テストし、改善するなら常駐アプリを整理してください。

ゲームはSSDにインストールするのが基本です。特にオープンワールド作品では、移動中にテクスチャーや音声を読み込みます。SSDの空き容量が極端に少ない、ドライブの健康状態に問題がある、同時に大容量コピーをしている、といった条件は読み込み遅延を招きます。システムドライブとゲーム用ドライブの双方に余裕を確保しましょう。

ゲーム内設定は「重い項目」から調整する

プリセットを一段階下げるだけでは原因が分かりにくいため、負荷の大きい項目を個別に調整します。GPU負荷に直結しやすいのは解像度、レンダリングスケール、レイトレーシング、影、反射、アンビエントオクルージョンです。一方、描画距離、群衆密度、物理演算、オブジェクト量はCPU負荷やストリーミング負荷を増やすことがあります。

可変リフレッシュレート対応モニターを使う場合でも、FPSが大きく上下すると体感が不安定になります。画面の上限に張り付かせるより、安定して維持できる値にFPS上限を設定するほうが、発熱・騒音・フレームタイムの面で有利なことがあります。アップスケーリング機能はGPU負荷を下げる有効な手段ですが、品質モードから試し、映像の輪郭や文字の見え方を確認してください。

通信の遅延と描画の不調を混同しない

オンラインゲームでの「止まる」は、PCの描画問題とは限りません。FPS表示が安定しているのに、敵が瞬間移動する、攻撃判定が遅れる、自分だけ位置を戻される場合は、パケットロスや遅延、サーバー側の混雑が疑われます。可能ならWi-Fiから有線LANへ切り替え、家庭内での動画視聴やバックアップ通信を止めて比較します。

ただし、有線化で必ず改善するわけではありません。ゲームの公式サポートページや運営告知で障害・メンテナンス情報を確認し、特定の時間帯や特定サーバーだけで起きるかも記録してください。PC側の設定を過度に変更する前に、問題の発生場所を分けることが大切です。

改善しない場合の次の一手

ここまで試しても改善しない場合は、ゲームファイルの検証、設定ファイルの初期化、別のゲームでの再現確認を行います。一作品だけで起きるなら、そのタイトル固有の更新状況、MOD、設定破損、シェーダーキャッシュが関係している可能性があります。複数のゲームで同様に起きるなら、ドライバー、メモリーの安定性、電源、冷却、ストレージをより慎重に調べる段階です。

部品交換やBIOS設定の変更は、記録を取ってから判断してください。特にメモリーのオーバークロック設定や電圧設定は、不安定さをスタッターやアプリケーションの終了として表すことがあります。標準設定へ戻して再現性を確認し、必要に応じてPCメーカー、部品メーカー、ゲーム公式サポートへ、構成・症状・発生時刻・ログを添えて相談すると解決が早まります。

参考資料

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著者について

María FernándezRedactora

Investiga y prueba herramientas digitales. Le interesa todo lo que ahorre tiempo sin complicar la vida.