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そのPCのBluetoothはどこまで使える?規格を確かめる手順

PCのBluetoothバージョンは、ワイヤレスイヤホン、キーボード、ゲームコントローラー、スマートフォンなどを快適に利用できるか判断する重要な情報です。本記事では、Windows 11およびWindows 10でデバイス マネージャーからBluetoothアダプターのLMP値を確認し、Bluetoothの規格へ読み替える方法を中心に、macOSでシステム情報を確認する方法も説明します。さらに、LMP値とBluetooth 4.0、5.0、5.3などの対応表、複数のBluetooth機器が表示される場合の見分け方、バージョンが古いまたは項目が表示されない場合の対処、外付けUSBアダプター導入時の注意点までを整理します。OSの表示と実際に使える機能は必ずしも同じではないため、ドライバー、機器側の対応規格、通信距離や電波環境も併せて確認することが大切です。

PCのBluetoothバージョンを知っておくと、ワイヤレスイヤホンの接続性、複数機器の同時利用、低消費電力通信への対応状況を判断しやすくなります。ただし、Windowsの設定画面には「Bluetooth 5.2」のように規格が直接表示されないことが多く、アダプターの詳細情報にあるLMP値を確認する必要があります。ここでは、WindowsとmacOSでの調べ方、数値の読み方、確認時の注意点を順を追って解説します。

Bluetoothのバージョンを確認する理由

Bluetoothには複数の世代があり、新しい規格ほど必ず通信が速いとは限らないものの、省電力性、接続管理、音声伝送などに関する仕様が拡張されています。たとえばBluetooth Low Energy(LE)は比較的古い世代から導入されていますが、LE Audioなどの新しい機能を利用するには、PCだけでなく接続先の機器とOS、ドライバーも対応している必要があります。

確認する目的は、単に数字の新旧を比べることではありません。次のような場面で役立ちます。

  • 購入予定のイヤホン、マウス、キーボードがPCで使えるか確認したい
  • 音途切れや接続不安定の原因を切り分けたい
  • Bluetooth 5.x対応のUSBアダプターへ交換すべきか判断したい
  • LE Audioや省電力機能など、特定の機能の利用条件を確認したい
  • 中古PCや自作PCの無線仕様を正確に把握したい

Bluetoothの機能は「PCの規格番号」だけで決まりません。OS、Bluetoothチップ、ドライバー、接続先機器、プロファイル対応という複数の条件がそろって、初めて利用できる機能があります。

Windows 11・Windows 10でLMP値を調べる手順

Windowsでは、デバイス マネージャーからBluetoothアダプターのプロパティを開きます。ここで確認する「ファームウェアのバージョン」に含まれるLMP値が、Bluetoothコア仕様の目安になります。画面の表記はPCメーカーやドライバーにより多少異なります。

  1. スタートボタンを右クリックし、デバイス マネージャーを選択します。
  2. Bluetoothの項目を展開します。
  3. 「Intel(R) Wireless Bluetooth(R)」「Realtek Bluetooth Adapter」など、Bluetoothアダプターと思われる項目を右クリックし、プロパティを開きます。
  4. 詳細設定タブを選びます。環境によっては詳細またはファームウェアに関連情報が表示されます。
  5. 「ファームウェアのバージョン」を探し、LMP: 〇〇という数値を確認します。
  6. 下の対応表でLMP値をBluetoothの規格に読み替えます。

ノートPCでは、BluetoothとWi-Fiが同じ無線モジュールに搭載されていることが一般的です。一方、デスクトップPCでは、マザーボード内蔵、PCI Express無線カード、USBアダプターなど、複数の経路がありえます。確認したい機器を特定することが重要です。

LMP値とBluetooth規格の対応表

LMPはLink Manager Protocolの略で、Windows上でBluetoothの世代を推定する際の実用的な手掛かりです。以下は代表的な対応関係です。表示値が小数を含む場合でも、基本的にはLMPの主な数値を見ます。

LMP値おおよそのBluetooth規格確認時の目安
6Bluetooth 4.0Bluetooth LEの初期世代。基本的な周辺機器に対応。
7Bluetooth 4.1接続管理などが改善された世代。
8Bluetooth 4.2セキュリティやデータ処理に関する拡張を含む。
9Bluetooth 5.0通信範囲や転送能力に関する拡張で知られる世代。
10Bluetooth 5.1方向探知に関する仕様などが追加された世代。
11Bluetooth 5.2LE Audioの基盤となる仕様群を含む。
12Bluetooth 5.3低消費電力通信や接続管理の改良を含む。
13Bluetooth 5.4電子棚札などを想定した拡張仕様を含む。

この表はアダプターが対応するBluetoothコア仕様の目安です。「Bluetooth 5.3」と確認できても、すべての5.3関連機能がOSやドライバーで有効とは限りません。製品の仕様書とドライバーのリリースノートも確認しましょう。

Bluetoothの項目が複数ある場合の見分け方

デバイス マネージャーには、実際のアダプター以外に「Microsoft Bluetooth Enumerator」「Microsoft Bluetooth LE Enumerator」などが表示されます。これらはWindowsがBluetooth機器を扱うための列挙機能であり、PC本体のBluetooth規格を示すハードウェアではありません。

確認対象にする名称

一般的には、チップメーカー名や製品名が含まれる項目を選びます。Intel、Realtek、Qualcomm、MediaTek、Broadcom、Generic Bluetooth Adapterといった名称が候補です。USBドングルを追加している場合は、抜き差ししたときに一覧から消える項目を確認すると判別しやすくなります。

誤って削除しないために

不明な項目をアンインストールすると、Bluetoothが一時的に使えなくなることがあります。規格確認だけが目的なら、まずプロパティを開いて情報を読むだけにとどめてください。ドライバーを更新する場合は、PCメーカーまたは無線アダプターのメーカーが提供する正規のファイルを使うのが安全です。

macOSでBluetooth情報を確認する方法

Macでは、システム情報からBluetoothコントローラーの詳細を確認できます。macOSの表示は機種とOSバージョンで変わりますが、次の操作が基本です。

  1. 画面左上のAppleメニューからこのMacについてを開きます。
  2. 詳しい情報を選び、必要に応じてシステムレポートを開きます。
  3. 左側の一覧にあるBluetoothを選択します。
  4. 「LMPバージョン」「Bluetoothコントローラ」などの項目を確認します。

Macでは、仕様の確認に加えてAppleの技術仕様ページで機種名を照合する方法も有効です。特にOSアップデート後に利用可能になる音声機能や接続機能については、Mac本体、macOS、接続先アクセサリーの組み合わせで条件が定められている場合があります。

確認できない・古いと感じるときの対処

「詳細設定」タブがない、LMP値が表示されない、Bluetooth項目そのものが見当たらない場合は、ハードウェア故障と決めつけず、設定とドライバーを順番に確認します。

  • 機内モードがオンになっていないか、Windowsのクイック設定で確認する
  • 設定の「Bluetooth とデバイス」でBluetoothのオン・オフを切り替える
  • Windows Updateを実行し、任意のドライバー更新も確認する
  • PCメーカーのサポートページで、機種に合う無線LAN・Bluetoothドライバーを確認する
  • 外付けアダプターなら、別のUSBポートで試し、延長ケーブルで電波干渉を避ける
  • BIOS/UEFIの設定で無線通信機能が無効になっていないか確認する

特にUSB 3.0対応機器やケーブルの近くでは、2.4GHz帯の電波干渉によりBluetoothの通信が不安定になることがあります。USBアダプターをPC背面の密集した端子に直接挿すより、短いUSB延長ケーブルで位置を離すことで改善する場合があります。

外付けUSBアダプターを選ぶ前の確認事項

内蔵Bluetoothが古い、搭載されていない、または故障している場合は、USB Bluetoothアダプターが選択肢になります。ただし、パッケージに書かれた規格番号だけで選ばず、使用中のOSを公式にサポートしているかを確認してください。

選定時には、次の点を確認すると失敗を減らせます。

  • Windows 11またはWindows 10の該当エディションに対応しているか
  • メーカー提供ドライバーの有無と更新状況
  • 使いたい機器のプロファイルに対応しているか
  • 音声用途ではマイク利用時の挙動や対応コーデックの条件
  • 既存の内蔵Bluetoothを無効化する必要があるか

ワイヤレスイヤホンの音質、遅延、マイク品質は、Bluetoothバージョンだけでは判断できません。アプリケーション側の音声設定、Windowsのハンズフリープロファイルの動作、送受信側コーデックの対応も影響します。購入前には、アダプターと利用予定機器の公式仕様を照合しましょう。

まとめ:規格番号はLMP値から確認し、利用条件まで見る

Windowsではデバイス マネージャーからBluetoothアダプターのプロパティを開き、LMP値を確認するのが基本です。macOSではシステム情報のBluetooth項目を参照します。規格番号が分かったら、次にOS、ドライバー、接続先機器が目的の機能に対応するかを確認してください。接続の不調がある場合も、規格の古さだけで判断せず、ドライバー更新、電波干渉、USBポートの位置、ペアリングの再設定を順に試すことで、原因を効率よく絞り込めます。

参考資料

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著者について

Stefano Barcellos編集長

ジャーナリスト兼編集者。10年以上にわたり、テクノロジー、文化、日常生活について執筆している。